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参考にすべきアンバサダーマーケティングの事例5選

2022年5月31日

アンバサダーマーケティングをご存知でしょうか。

有名な所では、この後ご紹介するネスカフェアンバサダー等があります。

今回の記事ではアンバサダーマーケティングを行ってみたいけれど具体的なイメージが湧かない、という方に向けてアンバサダーマーケティングの事例5選をご紹介していきます。

アンバサダーマーケティングとは

アンバサダーマーケティング概要

アンバサダーマーケティングとは、自社製品に対して熱意を持つ顧客をアンバサダーとして認定し、SNSやブログ、YouTubeなどで自社に代わって宣伝を行ってもらうマーケティング手法です。

またアンバサダーから意見を貰って商品の開発を行ったり、アンバサダー同士が交流するファンコミュニティの運営もアンバサダーマーケティングの一種になります。

アンバサダーマーケティング事例

1.ワークマン

ワークマン

アンバサダーマーケティングを行い成功を収めた企業の1つ目はワークマンです。

ワークマンは従来作業服、作業用品を主に販売する企業でした。

ワークマンの商品は主にプロユースでの使用であり、一般ユーザはメイン層ではありませんでした。

しかし、溶接工用での販売を行っていた「綿かぶりヤッケ」がキャンプのブログ等で有名な一般顧客がブログで、火花に強いためバーベキューや焚き火に最適な商品だと紹介されるとキャンプやバーベキューユーザーの間で人気になった、という事例が発生しました。この時の顧客は現場でのプロユースではなく、本来の使用現場ではない一般ユーザでした。

上述のブロガーさんからの意見を聞きとり「綿かぶりヤッケ」を、バーベキュー用の「フルジップコットン・パーカー」として売り出すと大ヒットしました。

この経験からワークマンは社内ではなく、ワークマンを熱心に使用している一般ユーザの口コミや意見が重要だと判断し、アンバサダープロジェクトを始めることとなりました。

ワークマンのアンバサダープロジェクトの特徴は、アンバサダーには金銭的な見返りは一切発生せず、代わりに新情報への先行アクセスや商品開発に対して意見を出すことができる、アンバサダーに対する露出への貢献などを受けることができる点にあります。

ワークマン側としては、アンバサダーが金銭的報酬を受け取らないことでSNS等での発信が客観的になりユーザからの信頼感を得られることや、新たな意見を商品開発に活かせる等のメリットがあります。

2.カゴメ

&KAGOME

カゴメはケチャップやトマトソースなどの調味料からトマト等の生鮮食品、清涼飲料水の生産、製造、開発、販売を行っている会社です。

カゴメには&KAGOMEと呼ばれるファンコミュニティが存在します。

カゴメは顧客構造の調査を行った際、売上の約30%が上位2.5%の顧客で成り立っているという事実を知り、カゴメの商品に熱意を持つ顧客が離れていかないようにするために生まれたのが&KAGOMEなのです。

&KAGOMEでは食に関する話題を中心としたチャットルームやカゴメ社員のマル秘エピソードを聞けるカゴメ便り、レシピやトマト等の野菜のお話、レビュー等を投稿・閲覧できるルームがあり、ファン同士やカゴメとのコミュニケーションを取る事が可能です。

また新商品のアンケートを実施しており、ファンからの声を商品に役立てています。

またカゴメではケチャップのアンバサダーの募集もしており、アンバサダーにケチャップをお届けし、その商品に対するレビューの投稿やオリジナルレシピの投稿のお願い、ケチャップの担当社員との座談会等があり、アンバサダーは商品の試用や社員との座談会という機会を得ることができ、カゴメはレビューや座談会からユーザの声を聴くことができる機会を得ることができます。

3.ネスレ

ネスカフェアンバサダー

アンバサダーマーケティングで一際有名であり、一度は聞いたことがあると思われるネスカフェのアンバサダー。

ネスカフェのアンバサダーはネスレのコーヒーマシンをオフィスに普及する目的で始まりました。

当初のネスレのシェアは家庭が一番多く、家庭におけるシェアの40%を占めていました。

しかし、オフィスにおけるシェアは非常に低く、またオフィスの多くが少人数のオフィスであり、その全てに営業をするわけにもいかずシェアの拡大には工夫が必要でした。

そこで ネスレの社員が各オフィスに営業に行くのではなく、オフィスの社員がネスカフェをオフィスに宣伝するアンバサダー方式を取り入れました。

アンバサダーはオフィスを代表してネスカフェの商品を購入し、ネスレの商品をオフィスの同僚などに紹介する役目を持ちます。

そしてアンバサダーがネスカフェのカプセルを購入するなどの条件をクリアすることでマシンを0円でレンタルすることができるのです。

ネスレ側は1件1件営業をすることなくオフィスでのシェアを拡大することができ、アンバサダー及びオフィスは外で購入すると100円以上はくだらないコーヒーを20〜30円で飲むことができるのです。

両者がメリットを享受できるこのアンバサダープロジェクトは2020年時点で応募者が45万人を超え、ネスカフェの普及に役立ってきました。

4.キッコーマン

キッコーマンごはん部

続いてのアンバサダーマーケティングでご紹介する企業はキッコーマンです。

キッコーマンが既存顧客との関係強化のために行っているアンバサダープロジェクトがキッコーマンごはん部です。

キッコーマンには熱心なファン層が存在し、ファンからSNSで様々な声が生まれていました。

しかしキッコーマンはそれらの声を拾い切れておらず、またファンからのより積極的な発言を求めていました。

さらに、キッコーマンごはん部以前にも単発でのキャンペーンはいくつか存在していましたが、単発でのキャンペーンのためそこで繋がった顧客ともキャンペーンが終わってしまうと繋がりが途絶えてしまうなどの課題を抱えていました。

そこで生まれたのがキッコーマンごはん部です。

キッコーマンごはん部はファンとの継続した関係作りのためのアンバサダープロジェクトであり、キッコーマンごはん部に参加したアンバサダーは「商品のお試し」や「特別なイベントへの招待」、「キッコーマンごはん部だけの情報」などの特典を得ることができます。

キッコーマン側は、アンバサダーが各SNS等にキッコーマンの商品を使ったレシピ等を投稿するため、キッコーマンの商品の宣伝になり、またアンバサダーからの声を聴くことができるなど両者にとってメリットのあるプロジェクトになっています。

5.BASEFOOD

BASEFOOD

最後にご紹介するアンバサダーマーケティングを行っている企業はBASEFOODです。

BASEFOODは完全栄養食のパン等を開発・製造・販売をしている企業です。

BASEFOODの公式アンバサダーは、各SNSにBASEFOODの魅力を伝える投稿をし、友人や家族、フォロワーにBASEFOODを広めていく役割を担います。

アンバサダーには定期的にBASEFOODの商品がお届けされるほか、新商品の試食会への招待やレシピ・商品企画への参加、管理栄養士への相談、社員や他ユーザとのコミュニケーションを取れる場など様々な特典を享受することができます。

これによりBASEFOODは商品の宣伝やユーザの声を商品に取り入れることができるようになり、互いに良い関係を築いていけるアンバサダーコミュニティを持つことができます。

まとめ

今回はアンバサダーマーケティングの事例5選をご紹介させていただきました。

この記事が、皆様がアンバサダーを構築する際の一助になれば幸いです。

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